あらすじ・感想

【あらすじ・感想】東野圭吾の『11文字の殺人』は、悲しい結末が待っているミステリーでした【ほぼネタバレ無し】

こんにちは、TKです。

今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『11文字の殺人』です。

当作品では、恋人が殺された真相を親友と探っていくという物語が描かれております。

簡単な感想から言うと、なかなか面白かったです。

まず、導入が謎めいているのが良いポイントと言えます。

誰かが誰かに対して殺意を持っていることがわかる描写が導入ではあるんですけど、最初は当然意味がよくわかりません。

ただ、読み終わった時に全てが分かるようになっていますので、読後感は高かったです。

王道のミステリー小説でしたので、万人が楽しめるかなと思いました。

なお、当小説は映像化されています。

いやあ、東野圭吾さんの作品はホント映像化が多いですね!

今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。

『11文字の殺人』の詳細

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作品名11文字の殺人
著者東野圭吾
発売日1987年12月
ページ数326(文庫‘)

あらすじ

あたしの恋人が殺された。

彼は自分が狙われていることに気がついていたが、その真意を話してはくれなかった。

なぜあたしの恋人は殺されたのか?

真相を探る過程で次々と人が殺されていく。

何が起きたのかを知った時、あたしはこれ以上ない悲しみに包まれた。

主な登場人物

あたし

主人公。

推理作家。

真相を暴くためなら何でもするバイタリティの高いキャラという印象です。

川津雅之(かわづまさゆき)

フリーライター。

あたしが友人の紹介で知り合った男。

「気が小さいのさ」というセリフを最後に海で死んだ。

萩尾冬子(はぎおふゆこ)

雅之とあたしを引き合わせた女。

あたしの親友でもある。

川津幸代(かわづさちよ)

雅之の妹。

瓜実顔の美人で痩せている。

新里美由紀(にいざとみゆき)

雅之の担当編集者。

担当と言っても少し仕事で関わった程度で、深い付き合いは無い。

山森卓也(やまもりたくや)

ヤマモリ・グループの社長。

雅之が死ぬ2日前に会っている。

春村志津子(はるむらしづこ)

ヤマモリ・グループの従業員。

竹本幸裕(たけもとゆきひろ)

ヤマモリ・グループが開催したクルージングツアーで事故に遭い死亡した男。

泳ぎが上手にも関わらず海難事故で亡くなったので、弟の正彦は不審に思っている。

感想

では、淡々と感想を述べていきます。

ミステリアスな序盤が良い

本書の序盤はですね、かなりミステリアスな雰囲気が立ち込めています。

謎の殺意が記されてあったり、知り合った男性が意味深な発言をしたりと、理解できない要素が複数突きつけられます。

ただ、それがいいんですよね。

謎があるからこそ引き込まれていきますので、上手い書き方だなと思いました。

人間のリアルが感じられる

凄く抽象的に言うと、これが「人間のリアルだよな」と思える真相になっています。

そして、そういったリアルな部分がうまくミステリーとして描かれていますので、完成度の高い作品だと感じられました。

東野圭吾さん、ほんと凄いです。

全てが主観なのが好き

主人公の名前は一切明かされず、全て「あたし」で通されます。

ゆえに、物語のほぼ全てが「あたし」の主観で描かれているんですね。

この書き方が、僕は好きですね。

なぜなら、感情移入しやすいからです。

まあ、ここは好みが分かれるかなとも思いますが。

全ての違和感が回収されていく

物語の途中で度々、違和感のある描写が出てきます。

できれば、その違和感はメモっておいた方がいいですね。

なぜなら、その違和感はおそらく後で回収されるからです。

回収される違和感を押さえておいた方がより没入できますので、手を止めてメモ取る癖は結構大事かなと思います。

まとめ

今回は、『11文字の殺人』のあらすじ・感想について書いてみました。

「絶対読んで!」と言えるほどじゃありませんが、まあ、普通に楽しめる作品かなと思います。

では、以上となります。

最後まで見て頂き、ありがとうございました。

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