こんにちは、TKです。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『毒笑小説』です。
当作品では、笑いあり感動ありの短編が収録されています。
具体的には、以下の短編が収録されています。
- 誘拐天国
- エンジェル
- 手作りマダム
- マニュアル警察
- ホームアローンじいさん
- 花婿人形
- 女流作家
- 殺意取扱説明書
- つぐない
- 栄光の証言
- 本格推理関連グッズ鑑定ショー
- 誘拐電話網
また、当作品は『笑小説』シリーズの2作目でして、1作目は『怪笑小説』というタイトルです。

1作目は微妙だったのですが、当作品は良いと思える短編がありましたね!
今回の記事では短編ごとに感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。
『毒笑小説』の詳細
作品名 | 毒笑小説 |
---|---|
著者 | 東野圭吾 |
発売日 | 1996年7月26日 |
ページ数 | 340p(文庫) |
感想
では、短編ごとに淡々と感想を述べていきます。
誘拐天国
孫と遊ぶためにわざわざ誘拐を企てる話が描かれております。
ご老人たちの計画性の高さがずば抜けてて笑えます。
エンジェル
エンジェルという謎の生命体が人間の生活を脅かす話が描かれております。
皮肉っぽいオチでした。
あまり面白くはないです。
手作りマダム
手作りの料理やランチョンマットの出来がクソなマダムをイヤイヤ褒める話が描かれております。
オチが素晴らしい!これはクスッときました。
マニュアル警察
あらゆる手続きがマニュアル化された警察の話が描かれております。
非常に皮肉が効いた内容でして、個人的にはかなり好きですね!
あまりにもマニュアル人間すぎて、逆に愛おしくなります。
ホームアローンじいさん
じいさんが孫のAVを盗み見ようとする話が描かれております。
まあ、完全にギャグ小説ですね(笑)。
少し面白かったです。
花婿人形
母親が見つけてきた女と結婚することになる男の話が描かれております。
コンセプトがほぼ理解できない内容でした。
女流作家
女流作家が妊娠をきっかけに小説を書くことをしぶる話が描かれております。
ちょっとガリレオっぽくて面白かったですね。
殺意取扱説明書
友人に対して抱いた殺意に翻弄される女の姿が描かれております。
ノスタルジックなオチがすごく好きですね。
個人的に結構気に入っています。
つぐない
中年の男性が急にピアノを習う話が描かれております。
これは素晴らしいです!
科学的な話と切実な想いが上手く融合した読み応えのある話になっておりまして、個人的にはかなり好きですね。
栄光の証言
殺人犯を特定する証言をして悦に浸っている男の話が描かれております。
ただただ情け無いだけの話ですね(笑)。
そこまで面白くはないです。
本格推理関連グッズ鑑定ショー
ある事件の証拠を鑑定ショーに出すという話が描かれております。
オチが東野圭吾さんっぽさがあって良かったですね。
しっかりとした本格ミステリーでした。
誘拐電話網
ある男がテキトーな電話番号に電話して、身代金を要求する話が描かれております。
よく分からない話でしたが、コンセプトは面白いと感じました。
まとめ
今回は、『毒笑小説』の感想について書いてみました。
グッとくる話もありましたので、ぜひ読んでみてください。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。