こんにちは、TKです。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『ゲームの名は誘拐』です。
当作品では、ある男と女が手を組んで誘拐を企てることで身代金を奪い取るという物語が描かれております。
結論から言うと、かなり面白かったですね。
今までに東野圭吾さんの本をたくさん読んできたんですけど、比較的読みやすかったですし、ラストのオチも非常にキレイでした。
小説初心者の方にもお勧めできるようなストーリーと言えるでしょう。
また、最近ドラマ化もされたようです。
予告を見る限りかなり現代風にアレンジされていますので、また違った面白さを味わえそうな気がしました。
今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。
『ゲームの名は誘拐』の詳細
作品名 | ゲームの名は誘拐 |
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著者 | 東野圭吾 |
発売日 | 2002年 |
ページ数 | 332(文庫) |
あらすじ
受験、恋愛、仕事。あらゆるゲームにおいて勝ち続けてきた瞬介。
だが突然、大規模プロジェクトをクライアントの重役である葛城勝敏に潰される。
ふと葛城邸を拝んでやろうと思い出向いてみると、偶然にも勝敏の娘である樹里の家で現場に遭遇する。
偶然出会った2人が共謀し誘拐ゲームを企てる痛快ミステリー。
主な登場人物
佐久間瞬介(さくましゅんすけ)
主人公。サイバープランの社員。
女にだらしない。
タバコを吸う時間は無駄であることを論理的に話すことから、良くも悪くも理屈っぽい印象も受けます。
葛城勝敏(かつらぎかつとし)
日星自動車の副社長。
サイバープランに振っていた大きな仕事を突然取り下げてくるような独裁者です。
葛城樹里(かつらぎじゅり)
勝敏の女。
なぜか夜な夜な家を抜け出し、その様子を瞬介に目撃されます。
美人で強気な女性です。
喫煙者。
感想
では、淡々と感想を述べていきます。
複雑すぎないのが良い
個人的に嬉しかったのは、複雑すぎない設定ですね。
男と女が手を組んで誘拐を演出するというわかりやすい設定ですし、登場人物もそこまで多くはありませんので、すらすらと読み進めることができます。
僕は登場人物が多いとついていけなくなる時もあるので、この点はとても良かったですね。
さすが東野圭吾!
本書の見所は、後半のある部分で話が急展開を迎えるところです。
割と淡々とお話しが進んでいくんですけど、急に驚くべき情報がドンと入ってくるイメージです。
その情報はですね、今までのストーリーを根底から覆してしまうような情報なので、とても驚かされましたね。
「さすが東野圭吾!」と思いました。
ラストシーンが美しい
僕は本書のラストシーンがすごく好きですね。
なぜなら、美しくも切なさがあるからです。
凄く抽象的に言うと、あの時のふとした行動が主人公を紙一重で救うことになっています。
とても良い締めですので、ぜひ観てほしいです。
まとめ
今回は、『ゲームの名は誘拐』のあらすじ・感想について書いてみました。
かなり完成度の高い傑作でしたので、自信を持ってお勧めできます。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。