こんにちは、TKです。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『黒笑小説』です。
当作品では、笑えたりグッときたりと、様々なテーマの短篇が収録されています。
具体的には、次のような短編が収録されています。
- もうひとつの助走
- 線香花火
- 過去の人
- 選考会
- 巨乳妄想症候群
- インポグラ
- みえすぎ
- モテモテ・スプレー
- シンデレラ白夜行
- ストーカー入門
- 臨海家族
- 笑わない男
- 奇跡の一枚
真面目っぽいタイトルもあれば、明らかにふざけたタイトルもありますよね(笑)。
簡単な感想を言うと、いろんなテーマがごちゃ混ぜになっていますから、いろんな刺激が味わえましたね。
個人的には、最後の「奇跡の一枚」は結構好きですね。
なお、当小説は笑小説シリーズの3作品目でして、1作目は『怪笑小説』です。

シリーズではありますが繋がりはないので、順番に読む必要はありません。
今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。
『黒笑小説』の詳細
作品名 | 黒笑小説 |
---|---|
著者 | 東野圭吾 |
発売日 | 2005年4月26日 |
ページ数 | p329(文庫) |
感想
では、短編ごとに淡々と感想を述べていきます。
もうひとつの助走
小説の賞を受賞したくてしょうがない小説家達の右往左往する姿が描かれております。
クスッとできるオチでしたね。
線香花火
サラリーマンと小説家の2足のわらじで生きる男の話が描かれております。
オチはですね、すごくゾッとします…。
過去の人
新人として小説の賞を受賞した後の扱われ方が描かれております。
一回賞を取っても、一発屋で終わることが多い世界だと理解できましたね…。
選考会
売れない小説家が選考委員に選ばれた話が描かれております。
オチはとても切ないです…。
巨乳妄想症候群
巨乳のことしか考えられない男の話が描かれております。
オチもクソもないくだらない話でした(笑)。
インポグラ
バイアグラと真逆の効果がある薬の開発が為された世界の話が描かれております。
刺激的な展開が多くて面白かったですね!
人の脆さについての描写もあったので、なかなか読み応えがありました。
みえすぎ
微粒子レベルの物質まで目視できる男の話が描かれております。
科学的な話が織り交ぜられていまして、なかなか読み応えはありましたね。
モテモテ・スプレー
モテたくてしょうがない男が謎の研究所を訪れる話が描かれております。
オチがやや雑ですが、男の悲しい性が細かく描写されていて面白かったですね。
シンデレラ白夜行
シンデレラを元にした創作が描かれております。
自分の読解力や知識不足のせいで物語を理解しきれなかったという印象です。
ストーカー入門
彼氏にストーカーを強制させる話が描かれております。
愛を確かめるためにストーカーをさせるというコンセプトが面白いと感じました!
臨界家族
延々と子供のおもちゃを買うハメになるお父さんの話が描かれております。
そこそこのリアリティがあってですね、ほんのり辛い気持ちになりました。
笑わない男
お笑いコンビがなんとかしてホテルのボーイを笑わせる話が描かれております。
オチに皮肉が効いていて非常に良かったです!
奇跡の一枚
たまたま美人に撮れた写真のせいで振り回される女の子の話が描かれております。
これは素晴らしいですね!
オチが非常にキレイにまとまっていますし、タイトルの回収もよく出来ています。
まとめ
今回は、『黒笑小説』のあらすじ・感想について書いてみました。
そこそこ良かったので、読んでみる価値はあると思います。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。