あらすじ・感想

【あらすじ・感想】東野圭吾の『レイクサイド』は、人間の残酷さが散りばめられている作品でした【ほぼネタバレ無し】

こんにちは、TKです。

今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『レイクサイド』です。

当作品では、別荘地にて起きた殺人事件の真相を解き明かしていくという物語が描かれております。

結論から言うと、急な展開が面白い作品でした。

物語の舞台は、自然豊かな別荘地です。

その別荘地には複数の家族が集まるのですが、その目的は勉強合宿です。

みんな小学生の子供がいて、中学受験を一緒に乗り越えようとしているわけですね。

そして、そんな勉強合宿中に、ある女性が殺される事件が起きてしまいます。

その事件の真相に迫っていくというのが『レイクサイド』のストーリーです。

後半になるにつれジワジワと真相に迫っていくのですが、最後にはかなりの急展開を見せます。

人の内面に深く迫る内容にもなっておりますので、見応えがありました。

今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。

『レイクサイド』の詳細

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作品名レイクサイド
著者東野圭吾
発売日2002年3月17日
ページ数269(文庫)

あらすじ

舞台は人里離れた別荘地。

中学受験を控えた子どもを育てる家族達が、お互いを支え合っていた。

わたしがあの女を殺したの。

俊介は妻からの衝撃の告白を受け、その旨を警察に連絡しようとするが、なぜか周りの家族達に隠蔽を持ちかけられる。

なぜ隠蔽に協力してくれるのか?

なぜ妻は人を殺したのか?

真相に迫るにつれ、俊介は悲惨な事実に気づいてしまう。

主な登場人物

並木俊介(なみきしゅんすけ)

勉強合宿に参加している男。

アートディレクターとして働いている。

今回の主人公的な立ち位置。

並木美菜子(なみきみなこ)

俊介の妻。

並木章太(なみきしょうた)

俊介の息子だが、実の子ではない。

藤間(ふじま)

勉強合宿に参加している男。

50歳前後。

白髪が目立っている。

勉強合宿に使う別荘を提供している。

医者。

藤間一枝(ふじまかずえ)

藤間の妻。

藤間直人(ふじまなおと)

藤間の息子。

坂崎洋太郎(さかざきようたろう)

勉強合宿に参加している男。

40歳前後の男。

精悍な顔つき。

坂崎君子(さかざききみこ)

洋太郎の妻。

初日から体調が悪い様子。

坂崎拓也(さかざきたくや)

洋太郎の息子。

関谷孝史(せきやたかし)

勉強合宿に参加している男。

関谷靖子(せきややすこ)

孝史の妻。

美菜子とは大学の同期。

関谷晴樹(せきやはるき)

孝史の息子。

津久見先生(つくみせんせい)

子供達に勉強を教えている先生。

高階英里子(たかしなえりこ)

俊介の部下。

若い女。

俊介とは不倫の関係にある。

感想

では、淡々と感想を述べていきます。

舞台設定が良い

今回の舞台は、人里離れた別荘地です。

限られた世界で物語が展開されますので、その分の没入感が味わえます。

人によって好みは分かれると思いますが、こういう設定が僕は好きですね。

伏線が散りばめられており面白い

当作品の見どころは、伏線の多さですかね。

物語の要所要所で、なんだか違和感のある描写が出てくるんですよ。

その違和感が後々の展開に結びついてくる感じが、僕は好きでしたね。

「これ伏線っぽいな」も思ったらぜひメモをしておきましょう。

人間の多様な残酷さが見れる

人間って、残酷な一面を持ちながらもそれを隠して生きていますよね。

そんな隠された残酷さが、当作品では色々と描かれています。

東野圭吾さんは人間の深い内面を描写することに優れた作家ですが、その特徴がよく出ていると言えるでしょう。

まとめ

今回は、『レイクサイド』のあらすじ・感想について書いてみました。

人間の内面に深く迫った物語が好きな方はぜひ読んでみてください。

では、以上となります。

最後まで見て頂き、ありがとうございました。

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