こんにちは、TKです。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『真夏の方程式』です。
当作品では、旅館の宿泊客が謎の転落死を遂げた事件を、湯川が綿密な調査によって解き明かしていくという物語が描かれております。
結論から言うと、最高にカッコいい湯川が見られる作品でした。
湯川は冷淡な科学者としての顔を見せることが多いですが、今回は人情味溢れる湯川が見れます。
その湯川が本当にカッコよくて、心が洗われるような気持ちにすらなります。
間違いなく傑作と呼べる作品でした。
また、当作品は映画化されております。僕は映画も見ているのですが、とても良かったですよ。
なお、本作品はガリレオシリーズの6作目です。1作目の『探偵ガリレオ』から順に読むと、より楽しめます。
今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。
『真夏の方程式』の詳細
作品名 | 真夏の方程式 |
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著者 | 東野圭吾 |
発売日 | 2011年6月6日 |
ページ数 | 463 |
あらすじ
玻璃ヶ浦にある緑岩荘という宿に預けられることになった少年・恭平は、祖父母と共に穏やかな休みを満喫していた。
そんな日々も束の間、宿泊客の男性が死体で発見された。
偶然にも緑岩荘に宿泊していた湯川は、独自の調査によって真相に迫っていく。
その道中で湯川は、ある残酷な事実に気がついてしまう…。
主な登場人物
湯川学(ゆかわまなぶ)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の助教授。
豊富な知見を蓄えており、しばしば草薙の捜査を助ける。
子供が苦手。
草薙俊平(くさなぎしゅんぺい)
警視庁捜査一課。
難航する捜査の解明を、しばしば湯川に依頼している。
湯川とは大学の同期。
内海薫(うつみかおる)
若手の女性刑事で草薙の後輩。
草薙班に所属する。
気の強い性格であり、湯川の淡々とした受け応えに怯まない。
女性ならではの洞察力に優れており、度々それが真相に近づく助けとなる。
柄崎恭平(えさききょうへい)
小学五年生。
両親が大阪で仕事の間、玻璃ヶ浦にある緑岩荘という宿に預けられることになった。
川畑成美(かわはたなるみ)
緑岩荘の従業員として働いている。
玻璃ヶ浦の自然を守ることに強い関心がある。
川畑重治(かわはたしげはる)
成美の父。
恭平の伯父にあたる。
緑岩荘の経営者。
川畑節子(かわはたせつこ)
成美の母。
塚原正次(つかはらまさつぐ)
緑岩荘の客。
高さのある堤防から転落死しているのを発見された。
感想
では、淡々と感想を述べていきます。
寄り添う湯川がめちゃ良い
湯川は基本的に冷淡で、自分の興味がある分野にだけ没頭するタイプです。
ただ、そんな人ですが、まるっきり薄情というわけではないのが人気の理由でもあります。
今回の物語では、そんな密かに併せ持った人情味が凄く美しくカッコイイ形で表現されており、シンプルに感動しました。
心地よい読後感が味わてましたので、ホント読んで良かったです。
覚悟を突き通す姿がグッとくる
ネタバレになるので詳細は言えませんが、ある人物の覚悟を突き通す姿がめっちゃ尊いです。
この人物の覚悟を前にした湯川は、なかば諦めの姿勢を見せます。
この人の覚悟を破ることはできないという感じです。
いやあ、覚悟を決めた人間ってグッときますね。
良いシーンでした。
シリーズもの好きにはたまらない
物語の後半で、『容疑者xの献身』を想起させるシーンがあります。
そのシーンが物語の核になるわけじゃないのですが、なんかこういうのを見つけると嬉しくなりますよね。
この気持ち、わかってくれる方はいると思っています。
まとめ
今回は、『真夏の方程式』のあらすじ・感想について書いてみました。
誰もが感動できる傑作でしたので、ぜひ読んでみてください。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。