こんにちは、TKです。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『マスカレード・イブ』です。
当作品では、新田と尚美が会う以前に巻き起こったいくつかのトラブルや事件が描かれております。
結論から言うと、シリーズものとしては最高のラストでしたね。
本書はマスカレードシリーズの第二段なのですが、時系列としては1番古い作品となります。
つまり、マスカレード・ホテルで描かれた時期より前の話ですから、新田と直美には当然面識がありません。
ただ、ニアミスする瞬間はありますので、そういうのがホントたまらないです。
また、マスカレード・ホテル内のあるシーンに繋がる描写もありますから、かなり楽しく読めましたね。
あと、単純にトリックやストーリーも面白いので、自信を持ってオススメできます。
話は主に4つの短編集に分かれていますので、区切りよく読めるのも嬉しいですね。
なお、4つの短編集のタイトルは以下のとおりです。
- それぞれの仮面
- ルーキー登場
- 仮面と覆面
- マスカレード・イブ
今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。
『マスカレード・イブ』の詳細
作品名 | マスカレード・イブ |
---|---|
著者 | 東野圭吾 |
発売日 | 2014年8月25日 |
ページ数 | 331 |
あらすじ
マスカレードシリーズ第二段、それは、新田と尚美が出会う前の物語。
若き日の2人は仕事に精を出す日々の中で、多様なトラブルや苦悩を経験する。
全く異なる現場にいたはずの彼らだが、微かな接点がそこにはあった。
シリーズものの醍醐味を味わえる東野圭吾の傑作ミステリー。
主な登場人物
山岸尚美(やまぎしなおみ)
コルテシア東京のホテルマン。
心の中で逆に毒づくシーンがあることなどから、前作よりは未熟に映ります。
新田浩介(にったこうすけ)
捜査一課。
アメリカ帰りのエリート。
まだ大した実績はありませんが、真実を見抜く鋭い目が所々で光ります。
感想
では、淡々と感想を述べていきます。
順番はお好きな方で!
マスカレード・イブはマスカレード・ホテルよりも前の話を描いていますから、先にマスカレード・イブを読んでも全く問題はありません。
ただ、個人的には発売順に読んで良かったかなと思います。
東野圭吾さんは前作を踏まえた書き方をされていますからね。
尚美の切ない描写が良い!
マスカレード・ホテルでは、尚美の深い過去が描かれていませんでした。
ただ、今回は大学生時代の話が出てきますので、より深い人物像を知ることができます。
また、切ない描写もありまして、個人的にはそこが好きです。
尚美の恋人に対する評価が好き
過去の恋人に対して、尚美は次のような想いを抱く瞬間があります。
自らを犠牲にしてでも誰かに幸せになってもらうことが、結果的に自分の幸せにつながると考える人なのだ。
引用:マスカレード・イブ p52〜53
なんかこれがグッと来たんですよね。
小説を読んでいると、こういう本筋とは関係ないところに僕は魅力を感じることが多いです。
東野圭吾の真骨頂あり!
東野圭吾さんといえば、二転三転する話を描くことにあります。
今回の作品でもですね、その真骨頂が存分に表現されています。
ホント東野圭吾さんは凄いです。
まとめ
今回は、『マスカレード・イブ』のあらすじ・感想について書いてみました。
マスカレード・ホテルを読んだ方は絶対読んでほしい内容でした。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。
前作はこちら↓