こんにちは、TKです。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『マスカレード・ナイト』です。
当作品では、ホテルで殺人が起きるという密告の元に、警察がホテルで潜入操作を行うという物語が描かれております。
結論から言うと、『マスカレード・ホテル』が面白いと思った方ならハマる作品だと思います。
新田と尚美のコンビ、とても良かったですよね。
また、ホテルという多種多様な人が入り乱れる舞台設定も面白さに拍車を掛けています。
怪しい客がどんどん来て、その怪しさを暴いていく過程には常に緊張感がありますから、とても読み応えがありました。
また、当作品は映画化もされています。
個人的には映画の方が豪華さを味わえますし、オシャレな脚色もあるのでオススメです。
今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。
『マスカレード・ナイト』の詳細
作品名 | マスカレード・ナイト |
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著者 | 東野圭吾 |
発売日 | 2017年9月15日 |
ページ数 | 539(文庫) |
あらすじ
「ネオルーム練馬で起きた殺人事件の犯人が、ホテル・コルテシア東京に現れる」
正体不明の密告者により、警視庁はかつてのメンバーを従えホテルへ向かう。
なぜ密告者は事件の進展を知っているのか?
この密告者とは一体誰なのか?
真相の裏には、切ない愛憎が渦巻いていた。
主な登場人物
山岸尚美(やまぎしなおみ)
コルテシア東京のコンシェルジュ。
お客様の要望には「無理」と言わないことを信条としている。
新田浩介(にったこうすけ)
警視庁の警部補。
前回の事件と同様、コルテシア東京のフロントマンに扮する役割を与えられた。
稲垣(いながき)
警視庁捜査一課の係長。
氏原祐作(うじはらゆうさく)
フロントオフィス・アシスタント・マネージャー。
ルールに厳格。
新田のような偽のフロントクラークを全く信用していない。
和泉春菜(いずみはるな)
自宅で何者かに殺された女性。
28歳。
背中と胸に電気を流され、感電死したと見られている。
日下部篤哉(くさかべとくや)
ホテルの客。
一緒に食事をする女性に豪華なプロポーズをすることを計画中。
狩野妙子(かのうたえこ)
特別支援学校の教師。
日下部からプロポーズを受けることを察知しており、断るつもりでいる。
マキムラ緑(まきむらみどり)
仲根と共に宿泊する女性。
仲根伸一郎(なかねしんいちろう)
マキムラ緑と共に宿泊している男。
婚約はしていない。
能勢(のせ)
品川警察署の刑事だったが、警視庁に引っ張られた。
感想
では、淡々と感想を述べていきます。
『マスカレード・ホテル』は事前に読んだ方がいい!
『マスカレード・ナイト』は、マスカレードシリーズシリーズの三作目です。
したがって、流れを把握するためにはそれ以前の作品を読むことをオススメします。
ただ、二作目の『マスカレード・イブ』は読まなくても大丈夫です。
なぜなら、『マスカレード・イブ』は一作目の『マスカレード・ホテル』よりも過去の話が語られており、話の流れを掴むのには不用だからです。
ただ、『マスカレード・イブ』自体はとても面白いですから、ぜひ読んでほしいというのが素直な気持ちです。
怪しい人がたくさん来るから面白い!
マスカレードシリーズの良さは、多種多様な人間がホテルに訪れることです。
その人間が事件に関係あろうとなかろうと、全て怪しく見えるのが見応えに直結するんですよね。
最後まで飽きが来ない作品が書ける東野圭吾さん、さすがです。
殺し方が『どちらかが彼女を殺した』に酷似している
ストーリーの本筋とは全く関係ないですが、今回殺された女は、『どちらかが彼女を殺した』での被害者の殺され方とほぼ一緒でした。
こういうのを見つけると、同じ人間が作品を書いていることを感じとれて、なんだか嬉しくなりますね。
油断は禁物です
最後に、印象に残った言葉をご紹介します。
最後に疑問が解けた時、人は一切疑わなくなる。
引用:マスカレード・ナイト p526
油断は禁物だと、改めて思い知らされました。
まとめ
今回は、『マスカレード・ナイト』のあらすじ・感想について書いてみました。
見応えたっぷりの作品ですので、ぜひ読んでみてください。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。