こんにちは、TKです。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店の奇跡』です。
当作品では、3人の男が強盗の末に忍び込んだ廃屋にて悩み相談を受けるという物語が描かれております。
この説明だけだと「なんじゃそれ?」って感じですよね。
その感覚は真っ当でして、実はこの話SFです。
廃屋に忍び込んだ後に、郵便受けに急に手紙が放り込まれるんですね。
で、その手紙を開けてみたら、何故か悩み相談が書いてあったという不思議な話が展開されています。
感想を言うと、かなりの傑作でした。
純粋にとても感動できましたね。
これ嘘で褒めているわけではなくて、東野圭吾さんの本をなんでもかんでも絶賛することはありません。
他の記事を読んでもらえばわかると思いますが、あんまりお勧めできないと書いてあることもあります。
ただ、当作品は本当に素晴らしいです。
家族や恋人を思う美しい感情や、人と人との不思議な繋がりが巧みに描かれておりまして、かなりの没入感が味わえる内容でした。
これ、伝わるかどうかわかりませんが、伊坂幸太郎さんっぽさもありますよ。
また、当作品は映画化されています。
いつか観たいですね。
今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。
『ナミヤ雑貨店の奇跡』の詳細
作品名 | ナミヤ雑貨店の奇跡 |
---|---|
著者 | 東野圭吾 |
発売日 | 2011年12月 |
ページ数 | 413p(文庫) |
あらすじ
3人の男は強盗の末に、ある廃屋へと身を置くこととした。
しかしそこは、過去の相談者から手紙が届く不可思議な世界が広がっていた。
当時の店主である浪屋に代わり返事を書く3人は、次第にある事実に気がついていく…。
人の想いや繋がりを巧みかつ美しく描いた東野圭吾の傑作SF!
主な登場人物
翔太(しょうた)
突然届いた謎の手紙に想いを寄せる優しさがある。
敦也(あつや)
突然届いた手紙の悩みに対峙する事に意味を見出せない節がある。
ただ、翔太と幸平を見捨てられない優しさを持ち合わせている。
幸平(こうへい)
突然届いた謎の手紙に想いを寄せる優しさがある。
浪矢雄治(なみやゆうじ)
ナミヤ雑貨店の店主。
年齢的に亡くなっていると考えられる。
当時、人々の悩み相談を受けていた。
感想
では、淡々と感想を述べていきます。
めっちゃ良いです!
浅い感想になりますが、めっちゃ良いです!
他の感想記事を見てもらえればわかると思いますが、ここまでベタ褒めすることってそんなにないです。
ゆえに、他の記事もいくつか読んでもらえれば、当作品に惚れ込んだことが理解していただけると思います。
何が素晴らしいかと言うと、人の想いや繋がりをすごく美しく描いているところです。
具体的に印象に残った記述を下にしていきますので、ぜひ見てみてください。
そばにいるだけが看病ではない
恋人の体調が悪い時、そばにいてやりたいと思うのが普通の感覚ですよね。
ただ、そばにいることだけが看病じゃないんです。
そう思わされた文章を抜粋してご紹介します。
君が僕のことで悩んでいるのを見ているのが辛かった。愛する人に夢を諦めさせる事は、死ぬよりも苦しいことなんだ。たとえ離れた場所にいても、僕たちの心はいつも一緒にいる。何も心配することは無い。悔いのないよう、夢を追って欲しい。出典:ナミヤ雑貨店の奇跡p72
ただただ一生懸命に生きてくれてるだけで、恋人としてはすごく励みになるんですよね。
この感覚、僕はものすごくわかります。
僕も恋人に対して、こういった感覚を抱いているので。
読みやすさも評価できる!
読んでいて思ったのですが、読みやすさもかなりの評価ポイントですね。
東野圭吾さんは天才なので、とにかくいろんな作品を描けるのですが、時に難しすぎて僕の頭では処理しきれないこともあるんですよね。
ただ、当作品は伏線回収がわかりやすい形でちりばめられているので、僕としてはとても読みやすかったです。
小説を読むのに慣れていない方にも自信を持ってお勧めできます。
まとめ
今回は、『ナミヤ雑貨店の奇跡』のあらすじ・感想について書いてみました。
間違いなく傑作と言える作品でしたので、ぜひ読んで欲しいです!
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。