あらすじ・感想

【あらすじ・感想】東野圭吾の『殺人現場は雲の上』は、凸凹コンビの活躍が見られる見られる楽しい作品でした【ほぼネタバレ無し】

こんにちは、TKです。

今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『殺人現場は雲の上』です。

当作品では、同じ航空会社に勤めるエー子とビー子の凸凹コンビが、あらゆる事件を解決に導いていくいう物語が描かれております。

結論から言うと、まあまあの面白さでした。

簡単に言うと、エー子はできる女して描かれていて、ビー子はできない女として描かれています。

ただ、そんな対照的な二人だからこそ思考にも大きな差が生まれ、物語の深みが増しています。

また、当小説は7作の短編にて構成されていますので、キリ良く読んでいけます。

今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。

『殺人現場は雲の上』の詳細

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作品名殺人現場は雲の上
著者東野圭吾
発売日1989年
ページ数259

あらすじ

新日本航空に、通称・エー子とビー子の凸凹コンビが在籍している。

見た目も頭も真反対の彼女たちだが、仲良く日々の業務に精を出していた。

ただ、彼女たちに平穏な日々は訪れない。

乗客の突然死、あり得ない忘れ物など、不可解な事件が次々と襲いかかる。

雲をも掴む状況に、彼女たちは異なる視点から事件を解決に導く!

主な登場人物

早瀬英子(はやせえいこ)

通称エー子。

東大中退。美人で性格が良く頭も良いので、完璧な女性という立ち位置のキャラです。

藤真美子(ふじまみこ)

通称ビー子。

入社試験では全てがギリギリのボーダーラインで通過した。

殺人事件に遭遇してことを喜ぶほど、楽観的な性格です。

感想

では、淡々と感想を7つの短編ごとに述べていきます。

ステイの夜は殺人の夜

同じホテルに泊まっていた女の乗客が、謎の死を遂げるという話です。

これは、プロローグ的な話ですね。

エー子とビー子がどんな人間であるかを掴むためにあるようなもので、話にそこまでの深みはありません。

忘れ物に御注意ください

子連れのツアーを開催したら、飛行機内に赤ちゃんが置き去りになっていたという話です。

これは、なかなか入り組んでいて読み応えがあります。

最後にあるお仕置きをするシーンがあるんですけど、結構ドキッとするのでお楽しみに!

お見合いシートのシンデレラ

ビー子が乗客と恋愛関係になる話が描かれております。

個人的には、これ好きですね。切なくて良いんですよ。

旅は道連れミステリアス

なんの面識も無い2人の男女が、同じ部屋で死体として発見される物語です。

状況が謎めいててですね、まさに東野圭吾さんの真骨頂と言える内容でした。

ラストはですね、人情味が感じられる締めになっており良いです。

とても大事な落とし物

飛行機内で遺書を拾ってしまったのだが、持ち主が分からず右往左往する物語です。

これは、そんなにでした。

マボロシの乗客

会社に脅迫電話が掛かってくるのだが、その背景にはとんでもない理由が隠されていたと言う物語です。

なかなかしょうもない男が出てきますし、おふざけラストなので気楽に読める内容でした。

まあ、そこまで推せる短編ではないです。

狙われたエー子

何者かにエー子が命を狙われるという物語です。

ちょい切ない話なので、個人的には好きな内容でした。

まとめ

今回は、『殺人現場は雲の上』のあらすじ・感想について書いてみました。

そこまで傑作という小説ではないので、東野圭吾さんを本気でディグりたい方でなければ読まなくていいと思います。

では、以上となります。

最後まで見て頂き、ありがとうございました。

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