こんにちは、TKです。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『美しき凶器』です。
当作品では、脅威の身体能力を持つ女が、4人の男女の命を狙うという物語が描かれております。
簡単な感想から言うと、バトル漫画っぽさがあり、新鮮な楽しさが味わえましたね。
東野圭吾さんの小説としては珍しく、ミステリー要素は少なめです。
テンポ良くバトルシーンが描かれておりますので、映像作品としてとても楽しめそうという印象を受けました。
まあ、残念ながら映像化はされていませんが。
また、単なるバトルに終始するわけではなく、騙し合いや切ないシーンもありますので、多様な感情を刺激してくれました。
今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。
『美しき凶器』の詳細
作品名 | 美しき凶器 |
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著者 | 東野圭吾 |
発売日 | 1992年 |
ページ数 | 353(文庫) |
あらすじ
あの資料を盗むしかない。
4人の男女はある資料を盗み出すために、屋敷へと忍び込む。
しかし、彼らは家主と鉢合わせてしまう。
成り行きで家主を葬った男女らは、屋敷に火をつけその場を後にする。
その様子を、謎の女が確認しているとも知らずに。
切なさと過激さが味わえる、東野圭吾のバトル小説。
主な登場人物
安生拓馬(あんじょうたくま)
アスレチッククラブの取締役。
元重量挙げのチャンピオン。
丹羽潤也(にわじゅんや)
高円寺のワンルームに住んでいる。
桂化学工業の業務部労務課に所属しているが、実質は陸上部のコーチ。
元陸上短距離選手。
日浦有介(ひうらゆうすけ)
元ハードル選手。
佐倉翔子(さくらしょうこ)
元体操選手。
今はスポーツ番組のレポーターを務めている。
仙堂之則(せんどうこれのり)
翔子の凶弾により亡くなった男。
山科(やましな)
警部。
紫藤(しとう)
巡査部長。
吉村幸雄(よしむらゆきお)
刑事になるのが夢で警察官になった。
小夜子(さよこ)
有介の妻。
妊娠3ヶ月目。
芦田善一(あしだぜんいち)
拓馬が務めるアスレチッククラブの社長。
拓馬の妻恵美子の父親。
タランチュラ
身長が190cmほどあり、身体能力がずば抜けている女の呼び名。
感想
では、淡々と感想を述べていきます。
映像で観たい!
読み終わって思ったのが、「映像で観たい!」ということですね。
大女が次々と人を襲う描写が『美しき凶器』の見所なんですけど、これ、映像で観たら楽しいこと間違いなしですね。
で、一応調べてみたのですが、映像化はされていませんでした。
また、30年以上も前の小説ですから、今後映像化されることはないでしょうね…。
バトル以外にも見所あり
バトルがメインの話ではありますが、他にも見所はいくつもあります。
騙し合いや傲慢さなど、人として醜い部分も描かれていまして、やはり東野圭吾さんはさすがだなと思いました。
どの作品にも言えることですが、人間の深い部分というか、あまり曝け出したくない恥ずかしい部分を描く力が高いなと感じます。
また、最後には切なくなるような描写もありますので、誰が読んでも感動できる部分がある作品と言えますね。
まとめ
今回は、『美しき凶器』のあらすじ・感想について書いてみました。
多様な楽しみが味わえる作品ですので、ぜひ読んでみてください。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。