あらすじ・感想

【あらすじ・感想】東野圭吾の『歪笑小説』は、希望を感じさせてくれる良書でした【ほぼネタバレ無し】

こんにちは、TKです。

今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『歪笑小説』です。

当小説には、笑いあり感動ありの短編が12話収録されています。

収録されている短編は以下のとおりです。

  • 伝説の男
  • 夢の映像化
  • 序ノ口
  • 罪な女
  • 最終候補
  • 小説誌
  • 天敵
  • 文学賞創設
  • ミステリ特集
  • 引退発表
  • 戦略
  • 職業、小説家

笑小説シリーズはふざけた内容の話が多めなんですけど、今作に関してはなかなか感動できるものが多かったですね。

ただ、しっかりと暴走している話もありますよ(笑)。

また、当作品は『笑小説』シリーズの4作目でして、1作目は『怪笑小説』というタイトルです。

【あらすじ・感想】東野圭吾の『怪笑小説』は、あまりお勧めできない仕上がりでした【ほぼネタバレ無し】こんにちは、TKです。 今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『怪笑小説』です。 当作品では、ゾッとしたり笑える短編集が9つ掲載...

今回の記事では、短編ごとに感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。

『歪笑小説』の詳細

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作品名歪笑小説
著者東野圭吾
発売日2012年1月20日
ページ数p355(文庫)

感想

では、短編ごとに淡々と感想を述べていきます。

伝説の男

編集者として伝説となっている男の話が描かれております。

「すべてを犠牲にしてでも自分のことを優先してくれる人間がいれば、誰だって嬉しい」という文言がやけに印象に残りましたね。

作家に気に入られるためならダサいことでもやる姿が、すごくカッコよく見えました。

夢の映像化

自身の小説が映像化されて浮き足立つ話が描かれております。

ラストの一文を読むためにあるような話でしたね(笑)。

なかなか良いオチです。

序ノ口

新人の作家が大物と一緒にゴルフに出掛ける話が描かれております。

素敵なオチでした!

個人的に凄く好きです。

罪な女

美人編集者に恋する男の話が描かれております。

男ってチョロい、それが改めてわかる作品です(笑)。

最終候補

働きながら書いた小説が、ある賞の最終候補に残る話が描かれております。

主人公の男の気持ち、めちゃくちゃ分かります!

オチは切なくて、グッときましたね。

小説誌

小説誌のタブーを暴露しまくる話が描かれております。

これはですね、東野圭吾さんの暴走とも言える内容です(笑)。

これを書こうと思った東野さんも、これを世に出そうと思った編集者もイカれてますね。

天敵

作家の女にダメ出しされまくる編集者の話が描かれております。

オチに意外性がありましたね。

まあまあの面白さでした。

文学賞創設

文学賞が新設される際の思惑が面白おかしく描かれております。

なかなか過激な内容でしたが、オチはとても素敵で好きですね。

ミステリ特集

本格ミステリを書いてくれと頼まれた小説家が、右往左往する話が描かれております。

あんまりしっくりこないオチでした。

話の内容も微妙です。

引退発表

引退発表することに憧れた老兵の話が描かれております。

どの世界にも、引退発表して注目を浴びようとする人いますよね(笑)。

そんな目立ちたがりのお話でして、なかなか面白いオチでしたよ。

戦略

売れそうにない本をなんとかして売ろうとする編集者の話が描かれております。

ラストの描写が、個人的にめちゃくちゃ好きです!

世に抗う感じが美しく描かれているんですけど、僕はこういうのがグッときちゃうんですよね。

職業、小説家

小説家としてやっていく過酷さが描かれております。

小説界隈の酸いも甘いも知り尽くした東野圭吾さんが書いているので、なかなかのリアリティがあって面白いです。

オチは希望が感じられる描写になっており、凄く素敵でした。

まとめ

今回は、『歪笑小説』のあらすじ・感想について書いてみました。

希望が感じられるような作品が多いので、素直におすすめできる1冊でした。

では、以上となります。

最後まで見て頂き、ありがとうございました。

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