こんにちは、TKです。
今回ご紹介するのは、東野圭吾さんの『むかし僕が死んだ家』です。
当作品では、異国調の小さな家を探っていく過程で、昔の彼女が徐々に幼少期の記憶を取り戻していくという物語が描かれております。
簡単な感想から言うと、雰囲気が好きな作品ですね。
読み終わったあとは、センチメンタル、ノスタルジック、切ない、黄昏、エモい、といったような気分に浸れます。
おそらく小説を読んでいる方って、こういった感情が好きだと思います。
僕自身もこういった感情が好きなので、読めて良かったですね。
ただ、ちょっとだけ話しが入り組んでおり難しさも感じさせるので、ある程度の集中力は必要かと思います。
今回の記事では、あらすじ・登場人物・感想を述べていきますが、ネタバレになるような情報はほぼほぼ無いので、安心して読み進めてください。
『むかし僕が死んだ家』の詳細
作品名 | むかし僕が死んだ家 |
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著者 | 東野圭吾 |
発売日 | 1994年5月25日 |
ページ数 | 306(文庫) |
あらすじ
7年前に別れた沙也加は、幼少期の記憶が全く無いようだ。
父の死をキッカケに、私に電話してきた沙也加は、ある家に着いてきてほしいと頼んできた。
そこに行けば、幼少期の記憶を取り戻せるような気がするらしい。
異国調の小さな家を探っていく過程で、驚愕の事実が明らかになっていく、没入感満載のミステリー。
主な登場人物
私
主人公。
大学の研究助手。
7年前に別れた沙也加から電話がかかってきて、ある家に着いてきてほしいと言われました。
中野 沙也加(なかの さやか)
旧姓は倉橋。
主人公である私の元恋人。
小学生以前の記憶がまるで無いのですが、その原因は不明です。
感想
では、淡々と感想を述べていきます。
主人公の名前を一切出さず、私で突き通しているのが好き
主人公は「私」という表現でしか紹介されず、一切名前が出てきません。
僕は、このやり方好きですね。
なぜなら、すごく没入できるからです。
基本的に最初から最後までが「私」視点で描かれるので、感情移入しやすいんですよね。
これを書いていて思ったのですが、物語そのものと同じくらい、描かれ方が楽しめるか否かを左右するということを改めて認識できました。
基本家の中で真相に迫っていくので、話についていけなくはないが・・・
ある家の中を探検するような話なので、基本的には同じ場所が物語の舞台になっています。
ゆえに、めっちゃ混乱するってことは無いですね。
ただ、過去の話に遡ったりミスリードっぽい表現もあるので、そこそこの混乱はありました・・・。
読解力が高い方ならスッと読めそうですが、僕はちょっとこんがらがりました。
ちょっと難しい内容だったけど、雰囲気は好き
まあ、ちょっと難しいと思った内容でしたが、雰囲気自体は好きです。
小説を読み終わった後に、なんとも言えない黄昏感みたいなものを感じるときってありませんか?
それを感じたい人は、結構オススメです。
まとめ
今回は、『むかし僕が死んだ家』のあらすじ・感想について書いてみました。
感傷的な気分に浸りたい方はぜひ読んでみてください。
では、以上となります。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。